龍安寺の茶室前にある手水鉢は「知足の蹲踞(つくばい)」と呼ばれています。知足とは「足を知る」という意味で、人間の欲を戒める言葉として禅宗のお寺などでよく引用される言葉です。龍安寺のつくばいにはこの知足という言葉が刻まれており、このつくばいを見たいが為にわざわざ訪れる参拝客もいるほど有名なつくばいなのです。

このつくばいには四方に文字が書かれており、「吾唯足知 (われ ただたるを 知る)」と読むことができます。この意味は「金持ちでも満足できない人はできないし、貧乏でも感謝の心を持てば満足できる」ということなのだそうです。

「つくばい」とは庭園に置かれた手水鉢のこと